ごあいさつ

バンビ保育室は、1974年11月から産休明けの赤ちゃんを保育する保育室としてスタートしました。

17年間、世田谷3丁目で0歳の赤ちゃんを主に保育してまいりましたが、1991年10月に世田谷1丁目に移転し、その後1歳過ぎの赤ちゃんも多く入室するようになりました。1998年12月、新たに広い場所に移り、7名の定員増で保育開始となりました。

私達は次のような目標をかかげ、保育の基本的な考え方としています。

保育行政の不十分な中で、働く母親の切実な要求から、このような保育室が生み出されました。

しかし赤ちゃんにとって、母親のあふれる愛情と母乳で育てることは、情緒のある豊かな人間に育てるために大切なことです。

この赤ちゃんを、集団の中で保育するのは容易なことではありません。

そのために保育士は父母と心を合わせて、子どもを愛し、個性を尊重し、その成長に喜びを感じながら、集団生活の良さを引き出し、赤ちゃんにとってより良い環境を作り出すよう努力いたします。

乳児の特性から、保育するにあたり次の点を考えて取り組んでゆきます。

体温の調節をはじめ、生理機能が十分発達していませんので、その未熟さにあわせてより良い環境をつくり、病気の早期発見、事故の防止に万全をつくすとともに、人間的成長を促し、心身の発達をめざします。

乳児期は笑い・身のおこし・ハイハイ・歩き・ことばを理解し、片言を話すまでになります。このすばらしい発達は放っておいてなされるものではありません。豊かな経験と共に愛情ある働きかけが赤ちゃんを人間らしくしてゆきます。大勢のお友達の中で、家庭では与えられない良さも身につくことでしょう。


                                         施設長   上田 文子