11月 バンビだより
10月19日に豪徳寺を訪れると、高いところにある葉からもみじが色づいてきていました。これから見ごろを迎えるのが楽しみです。
バンビまつりから始まり、お弁当の日、運動会ごっこ、ハロウィンと行事ざんまいだった10月。集団にはいって1年目の子どもたちは、ウィルスに出会うことでどうしても発熱や咳、下痢などの症状がでることが多いですが、病気を機にウィルスへの抵抗力をつけ、2年目以降は格段に強くなっていきます。
以前受けた区の研修では「保育施設は病院ではない。健康な子どもたちが過ごす場だから、除菌や消毒を徹底する必要はない。子どもの集団はいろいろなウィルスに出会える、いいところ」と小児科の先生がお話してくれました。『いかに風邪を引かないか』ということ以上に『風邪をいかに軽く引くか』という考えが大事かなと感じています。
風邪を引くと心配ですし、お仕事にも影響があるとはおもいます。でもそういう時期も長くは続きませんから、頼れる人を頼って、1年間をのりきりましょう!
<冬に多い感染症>
おたふく風邪(ムンプスウィルス) 「耳が痛い」という訴えでわかることもあります。
ウィルス性胃腸炎(ノロウィルス、ロタウィルス) おなかの風邪、急性胃腸炎と診断をされることもあります。
インフルエンザ(インフルエンザウィルス) 高熱に体の痛み、が主症状ですが、37.8℃程度でも調べたらインフルエンザだったこともあります。
このような病気や一般にいう「風邪」はウィルスが原因のため、抗生剤は効きません。
下痢止めや解熱剤、抗生物質をやたらと飲むと、かえって病気の治りを遅くしてしまうことがあります。ウィルス性の病気はとにかく体を休めて下痢や熱を出し切り、体が治そうとしている手助けをすると良いと思います。
やはり、どんなことよりも「睡眠」「生活リズム」は大切!ですね。
参考文献 『あかちゃんからの自然療法』発行クレヨンハウス
新年度も半年が過ぎました。「半年分の総括」の時期ですね。バンビの保育のいいところを職員会議で一人ひとりから聞き、まとめてみました。手前味噌になりますが、それぞれの職員がよいところを実感して勤めることができていてうれしかったです。そしてその気持ちはきっと子どもたちに通じているとおもっています。
いままでバンビだよりでは「クラスだより」として個人個人の成長ぶりをお知らせしていましたが、今月は学年ごとに担任がふりかえり、全体についての成長を紹介することになりました。
日々集団の中で刺激を受け、また与えながら過ごしている子どもたちは「思いの通らないくやしさ」や「みんなで笑い合って共感できたうれしさ」など集団でしか味わえない経験をたくさんしています。それは月齢の低い0歳児さんでも同じです。小さいうちから「社会」のなかで、いろんな視点の人に関わってもらうことは、大きくなってから様々な困難に負けない力になると思っています。
一人ひとりを大事にすることで集団もいきいきとする、ということを各報告から受け取って頂ければうれしいです。(在園の方のみに配布させていただきました。)
日本の文化をご紹介 ~お米~
お米は日本人の主食といわれているものの、現代では社会全体が洋食化し「朝はパン」「夜はパスタ」などお米を食べないことが増えていると感じます。しかし、海外では小麦に含まれるグルテンという成分をとることで体に悪影響を及ぼす可能性があることが広く知られ、「グルテンフリー」の波が高まったことで、お米が主食の「和食」が評価されるようになっているそうです。
グルテンの他にも「パンやパスタはどうしても『油』のはいったバターやソースなどをあわせて食べるため、カロリーが高くなりやすい」「お米は水分も甘みもあって、そのままでも食べやすい」とか「小麦は陰」「お米は中庸(陰と陽のバランスがとれた状態)」という違いもあるようです。
「日本人だから」というよりは「ヒトにとって、お米はよい」とも思えてきます。
日本にいながらそれほどすばらしいお米の価値を知らずにいるのはもったいないですよね!
またお米と一緒にとることが多い「みそしる」。腸内環境を整えるということで注目を集めている「発酵食品」であり、欠かせないものですね。
忙しいなかでうまく手抜きをするためにも、お米とお味噌汁ともう一品、という食生活をみなおしてみてはいかがでしょうか。
参考文献『これを食べれば医者はいらない』若杉友子著
『失われし食と日本人の尊厳』弓田亨著
『小麦で起きる現代病』家庭栄養研究会編
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