10月 バンビだより
動きやすく、眠りやすい、いい気候になってきました。春とちがってバンビに入ったばかりの頃よりも生活リズムも整い、落ち着いて過ごせている子どもたちです。外遊びを満喫したいですね!
このごろ多いのが「いやいやが多くて」という保護者のみなさんからの悩み(?)。昔から「いやいや期」「魔の2歳児」「だだこね」などいろいろな言葉で表現されてきた発達の時期です。
1歳半~3歳ころまでが一番はげしくいやいやと主張することが多いですが、長い子もいれば短い子もいます。でも、まったくない、というのはちょっと心配。なぜかというと「いやいや期」は子どもが自分の気持ちをしっかり出せている証拠だからです。
子どもたちは「いままでお母さんと一心同体」(お腹の中)だった状態から、少しずつ「自分は自分。あれもこれもやりたい」と感じて主張することができるようになります(0歳)。そしておとなにいわれるがままに過ごしていたことに不満を感じるようになります(1歳くらいから)。
以前担任した子は1歳1か月で保育園に入り「うちの子も本当にいやいや期がくるんでしょうか?」とお母さんが半信半疑におもうほどおっとりした子でした。でも、その後しっかり自分を主張し始め「これがいやいや期なんですね」とお母さんも納得されていました。
いま、バンビの子どもたちは「散歩いく?」「やだー」「お片づけしてごはん食べようか?」「いやー」「そろそろお昼寝しようかな」「しなーい」…のオンパレードです。もう、あいさつがわりなのでは?と思うほどです。
家庭ではお互いにより甘えられる存在だからこそ、より激しく主張すると思います。おとなにも余裕がないとつらくなっていらいらしてしまうかもしれませんね。だから「どの子にもある発達で、こころが成長しているからこそ。時期がくれば落ち着くことが多い」とおとなが心構えをすることが大切かなと思います。
それから、子どもの気持ちを丁寧に知ろうとすること、おとなが代わりに言葉にすること、たまには思うようにいかないことも(自然に)経験することが大切だと思っています。
「どうしていやなの?」「パズルしたかった?」「そうだね、散歩よりお部屋がたのしいね。」「今はブロック遊びをしたいんだね」「そういえば朝ごはんが遅かったっていってたから、おなかがすいていないのかもね」「お茶だけ飲むことにする?」「お昼寝する前にいっぱい遊びたかったのかな?」「自分でお布団にいく?それともおんぶにする?」「お昼寝したくないよね」
こんな風に子どもの思いを汲み取ると「おさんぽいく」「ごはん!」「おんぶでおふとん、いくー」など子ども自身が決める事ができ、落ち着いていくこともあります。
でも集団のなかでは、自分の思うようにいくことばかりではありません。お友だちの思いとぶつかって、お互いにゆずれないことも経験します。それが、いやいや期を乗り越える力にもなっていきます。どんどん主張をして、ぶつかりあって、学びあってほしいです。
いやいや期「本当にこまっちゃう」と感じることも、職員にぐちをこぼしながら、一緒に乗り越えましょうね。
最後に14日のバンビまつり、みなさんのご協力よろしくお願い致します。楽しみましょう!
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