5月 バンビだより

4月に新しい環境になって、1か月が過ぎました。

慣らし保育を終えすっかりバンビの一員になっている子や、風邪を引いた子などそれぞれですが、全体には「落ち着いた4月だったなあ」という印象です。天気にも恵まれ、散歩にたくさん出かけることができて、子どももおとなものびのびと外の空気を吸ってきていたことも一因かもしれません。

やはり子どもは外遊びが一番ですね。

昨年度から在園している子は、あれでもないこれでもないと自分の気持ちをだすようになり、新入園のお友だちも慣らし保育が終わったある日のことです。

ペットボトルの水が6ケース、いつものように届きました。持ちあげて運ぶとかなりの重さです。が、そのとき、そばにいたAちゃんがぎゅっとケースを押し始めました。近くにいた子も一緒に押し始めたので「わっしょい、わっしょい」と声をかけると、やる気満々になるみんな。それぞれにひと箱ずつ押して4つの箱は無事調理室まで届きました。

あと2ケース。するといままでずっと見守っていた新入園児のBちゃんが「じぶんもやってみたいな」という顔で段ボール箱を触り始めたのです。でも1学年の月齢差もあり、押し方がわからず腰が入っていないのでちょっとやそっとではびくともしません。どうしよう…というように箱の上に乗ってみたり、叩いてみたり。そのうち最初に押し始めたAちゃんが「こうするんだよ」とでもいうように、無言で、Bちゃんの箱を逆から引っ張りました。押すのも大変な力がいるのに、引くのはもっと難しい…。でもBちゃんが少し引っ張ったおかげで1センチくらい動いたのをきっかけに、Aちゃんが「いけるかも」と手ごたえを感じたようで、もう一度力を込め、二人で息をあわせて押して引いてととうとう最後まで運びきったのでした。

「運んでね」とか「手伝ってあげたら」なんていうことはひとことも言っていないのですが、子どもたちの「やりたい」意欲がこんなに素敵な場面につながったのだと思います。

この「やりたい」気持ちを「お手伝い」で生かすと、「誰かを助けたい・役に立ちたい」という気持ちにもつながっていくのだそうです。わたしたちの社会の中で「自分にもできることがあるんだ」と感じられることは、とても大事ですね。

これからも子どもたちにできることを少しずつ頼んで、働く楽しさ、大変さ、やりがいを感じられるようにしていきたいと思っています。

みんな、期待しているよ!よろしくね!

最後に黙って手伝っていたAちゃんをはじめ、みんな、ありがとう。

バンビ保育室

世田谷区の保育園、保育所、保育室。東京都世田谷区世田谷にあるバンビ保育室です。 産休明け0歳児~2歳児の保育を行っています。

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