11月 バンビだより
10月に日本に上陸した台風は影響が大きく、バンビでも初めてお休みをさせていただくことになって申し訳ありませんでした。また全国で被災された皆さまにお見舞いを申し上げます。募金箱を設置し「結の会」(前身、世田谷区保育室連絡協議会)を通じて被災された施設などに寄付をしますので、ぜひお気持ちをお願いします。すでに寄付をして頂いた方、本当にありがとうございました。
10月12日は、我が家も浸水の可能性があり、避難所で過ごしました。夕方に一家4人で避難した時にはまだほかに10人ほどだったのですが、続々と避難者が増えて、最終的には40人くらいになりました。そのときのみなさんが、会話をするのもはばかられるほど静かなのです。その雰囲気にのまれるかのようにわたしたちも会話もせず、学校の図書にひたすら目を通す時間。いつ電源がなくなるかわからないので、携帯電話もほとんど見ないようにしました。鳴り響くのは時計の針の音のみ…。21時にはまるで「消灯時刻です」というように停電になり、本を読むこともできなくなりました。ちょうど雨風がひどくなったころで、みんなで息をのんで外の様子を想像して過ごしました。
こんな避難所生活で感じたのは、「ここにバンビ世代の子どもたちがいたらどんなに息苦しいだろう」ということ。少しでも子どもが騒いだり泣いたりしたら、保護者のみなさんも肩身の狭い思いをしてしまうのではと思ったのです。
本来そんな大変なときには「お互い様だからね」といいあえるとほっとできると思うんですけど、いろいろな世代の見知らぬ人がひとつの場所で過ごすって、やっぱりなかなか気を使います。
いま計画を立てている新園「つむぎ保育園」は、いざというときに地域の避難所になることを想定しています。それも「母子避難所」です。泣くのが仕事の赤ちゃんや、筋肉が動き回るようにできている1歳児さんものびのびできる避難所、授乳やおむつ替えスペースもあるから気兼ねしなくていい避難所になるはずです。
転んでもただでは起きぬわたし!今回の経験を新園づくりに生かして、地域に愛される保育園をつくっていきたいです。
新園に関してはいよいよ「基本設計」から「実施設計」の段階にうつり、細かい細かいところまで決めていく時期に入りました。トイレから子どもの椅子、衛生機器など多種多様なものをそれぞれ見比べて、よりよいものを取り入れようと思っています。忙しいけれど楽しく、大切な作業。すべては「子どもたちの育ちのため」です。
話は変わって、先日保護者の皆さん主催の「親子会」が無事開催され、趣向を凝らした楽しい会で子どもたちも大盛り上がりでしたね。育児・仕事にお忙しいなか、準備や話し合いをしていただきありがとうございました。会が終わった後も部屋に残っている飾りを見ては、いまだに「おばけ〜」と楽しんでいる子もいるんですよ。
11月16日は45周年記念行事があります。一緒に楽しみましょう!よろしくお願いします。
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