3月 バンビだより

今年度も無事に終わりそう…というときに降りかかった新型コロナウィルス COVID-19に関する一連のこと。保護者のみなさんにもお知らせを配布し、メールでご意見をいただいているところですが、2/29の時点で3名の方から貴重な意見をいただいています。すべての意見が、子どもたちとバンビを大事に考えてくださる前向きなもので、本当に感謝です。

2011.3.11の東日本大震災でも思いましたが、このような緊急時にいかに冷静に情報を得られるかということ、そして保護者との信頼関係を常日頃から築いておくことで、一緒に乗り越えることがとても大切だと感じました。

それに、子どもの健康についていままでしっかり勉強してきて、それを毎日の生活に取り入れていれば、多少のことがあっても動揺せずにいられるものだと思いました。

電気にばかり頼らない生活。日が昇れば起き、日が沈めば寝る睡眠。身近なところでとれる食材を使って、しっかり空腹を感じてから食べる食事。仲間との外遊び。

きっとこの3月に卒園していくお友だちも、なにごとにもくじけない力をたくわえて巣立っていけると思っています。

なによりこの1年間、よく笑ってよく遊んできたもんね。

ひよこぐみ(0歳児)のCちゃんは先月1歳になり、もともとはっきり自分の意思を出せる子でしたが、ますます顔つきがしっかりして「いやなものはいや」「はやくほしいからちょうだい」などと喃語で訴えることができています。そのCちゃんがある日、高いところを指さして一生懸命視線を送ってくるのです。指の先にはお内裏様とお雛様。「ほんと、おひなさまいたねえ」と返事をすると、ほわあっと穏やかな表情でお雛様を見つめます。そのあとも何度も「んっ、んっ」と言っては指をさし、やり取りを楽しむCちゃんでした。

ぱんだぐみ(1歳児)のBちゃんは、50㎝の台から飛べるようになったことがうれしくてうれしくて、最近はいつでも高いところにのぼっているようになりました。せまい場所にのぼるときは「いい?」と先にのぼっているお友だちに声をかけ、そうするとすかさず「いいよー」と返事が返ってきます。お友だちが飛び、空いた場所によじのぼって、満を持して…ジャンプ!高いところから飛べたこともうれしいけれど、お友だちと同じことができること、お友だちに「いいよー」って言ってもらえるここちよさがうれしいのではないかな、とこの光景を見ていました。

また、先日のこと。先に食事を始めたお友だちがいることはわかっていながら「これおわってからたべる」と宣言したきりんぐみ(2歳児)のAちゃん。木製の線路を自在につなげて立体交差もお手の物、そして長くつなげた電車を本物さながらに走らせることに夢中なのです。あまりにきりっとした顔で「おわってから」というので「わかった」と、わたしもAちゃんを信頼して、きりっと返しました。結局その後ご飯の事は忘れるほど没頭し、すべてを片づけてから大満足で眠ったのでした。

3歳児のKちゃんはすっかりみんなのお母さんのようになっていて、ひよこぐみさんを抱っこしたいと言って優しく抱っこしたり、「おふとんかけて」と言うお友だちにそっと布団をかけたり。お友だちの気持ちを察しては代弁したりもしています。本当の赤ちゃんが生まれてくるのが待ちきれないね!

0歳児でおとなとの強いきずなをつくり「指さし」というコミュニケーションの方法を身につけて、様々なことを自分から発信できるようになり。

1歳児でお友だちと一緒って、楽しい!というここちよい関係をつくり。

2歳児で自分のことは自分で決める、生活の主人公になる。

そして3歳児で自分の気持ちと他人の気持ちとの折り合いをつけることができるようになってきて、幼児後半、少年、青年期に続きます。

このような育ちの根っこの大切な部分を一緒に過ごすことが出来て、今年度もとっても幸せでした。みんなありがとう!

どこに行ってもみんならしく、育っていくことを信じています。

あと1か月、全力で楽しもう!!!

保護者のみなさん、今年度も本当にありがとうございました。

バンビ保育室

世田谷区の保育園、保育所、保育室。東京都世田谷区世田谷にあるバンビ保育室です。 産休明け0歳児~2歳児の保育を行っています。

0コメント

  • 1000 / 1000