8月 バンビだより
いよいよ夏本番ですね。子どもたちはプール、ボディペインティング、トマトの収穫、洗濯ごっこ、しゃぼんだま、水をはねさせる、植木鉢やプランターに水をやる、浮く、浸かる、などなど…毎日いろいろな遊びを見つけ出しています。
暑さにもずいぶん慣れてきて熱中症の心配は少し減るかもしれませんが、引き続きお茶を少量ずつひんぱんに飲み、体調には配慮していきます。
去る7月7日はたなばた会が行われました。バンビでは午前中の活動の時間に会を開くので、午前寝をする0歳児さんは来年のお楽しみです。1歳児、2歳児が部屋に集まり、椅子に座って会が始まります。
1歳クラスは「きらきらぼし」のうたの発表をしました。「中クラスさんあつまって~」の声でうしろの席から前に出て、巧技台(こうぎだい)に並んで座るのですが、歩いていく子、はいはいでいく子、ちょっと様子をみてからゆっくりいく子、不安になって職員といく子、と様々な姿です。そこで「きらきらぼしするんだって」と伝えると、イメージがわいてきたようで「きらきらぼし、すき。うたいたいな。みんなとなら、できるな」という雰囲気で集まってきました。
そして手をきらきら振りながら「きらきらぼし」の合唱。楽しく、一生懸命、うたうことができました。
時間にすれば1、2分という短い時間ですが、担任は何日も前から考えに考えていました。1歳クラスとはいえ、今年度は0歳さんとの混合クラスです。まだ歩行していない月齢のお友だちも一緒に楽しむには、座った方がいいのか?でもそれでは高月齢のお友だちが力を発揮できないのでは?なんどか実際にためし、悩んだ末、座ってうたうことにしました。
これが、よかった!
立つことができるようになったばかりの子にとって、手を振り、その上うたをうたうというのは、ちょっとハードルが高い…だけど座ることによってうたに集中でき、余裕があれば手を振ることもできたのです。
その結果、子どもたちの、子どもたちによる、子どもたちの為の発表になっていました。
行事をはじめ毎日の保育はこのような悩みと試行錯誤、振り返りの連続です。でも毎日毎日成長を続ける子どもたちをみていると、その大変さが吹き飛ぶ思いです。
これからの行事も、気負わず、子ども達ができること・挑戦したいことを、子どもが主人公になるように考えて行っていきたいです。
さて5、6月に受けていた「第7期世田谷区認可外保育施設 新制度移行希望事業者 適格性審査」の結果が7/28にとうとう発表されました。
結果は「移行を支援する」とのことで、無事、審査に合格しました。
みなさまのご理解、ご協力があってのことと、本当に感謝します。ありがとうございました。
今後は平成32年(予定)の開園まで、より学習をして、120人のお子さん一人ひとりを大切に考えられる保育を創っていきます。
地域のみなさんにもこれからは「計画」としてきちんとお話することができますので、説明をしていきたいと思います。
新世田谷保育園は、コンセプトとして『子どもを真ん中に、みんながみんなで育つ園』を掲げて計画しています。その中身を説明した文章がありますのでご紹介しますね。
「みんなが」とは子どもたちはもちろん職員、保護者、OB、地域。そして動物や植物、小さな虫まで含めます。「みんなで育つ」とはその一つひとつの命が共生し、支え合いながら主体的に輝くことをイメージしています。常に成長・発達することを望んでいる子どもたちにとって、予想できない自然は格好の教材であり、師です。水や土や泥がふんだんにあり、小さな命が生きる環境で主体的に遊び、集団生活で居心地の良さを感じる子ども観を目指します。
また保育室の運営を支援してくれた多くのOB、長く「区立世田谷保育園」を見守ってくれている地域の方に、構想から話し合いに参加してもらい、「地域の宝」となるような施設をつくります。
理想を語ることは簡単ですが、これからはその理想に向かってどのように実現していくかをしっかり考えなくてはならないと肝に銘じています。
目の前に今いる子どもたちとの生活を大切にすることが、なによりその理想に近づくかな、と思うので毎日を大事に過ごしていきます!
新園をつくるにあたり、みなさんからもいろいろなご意見をいただきたいと思っていますので今後とも、ご指導、ご鞭撻、叱咤激励をぜひお願い致します。
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